検査と治療の流れ

検査と治療の流れ

泌尿器科の病気は、症状の出方が似ていても背景にある原因がまったく異なる場合があります。頻尿や排尿痛、尿漏れ、血尿など、身近な症状であっても、正確な診断には丁寧な問診と適切な検査が欠かせません。
当院では、患者さんの不安に寄り添いながら、できるだけ負担の少ない形で診察を進めていきます。

ここでは「初診から治療開始までの全体の流れ」を分かりやすく紹介します。

01.受付・問診票の記入

まずは受付にて問診票を記入していただきます。
泌尿器科の症状は恥ずかしさから言いにくいものもあるため、無理に話す必要はありません。
問診票のチェック項目に沿ってご記入いただければ、診察に必要な情報は十分に把握できます。

記入していただく内容は主に次の通りです。

  • 症状が現れた時期
  • どのような症状か(痛み・頻尿・尿漏れ・血尿など)
  • 過去の病気や治療歴
  • 日常生活や服薬状況
  • 水分摂取の量、生活習慣 など

患者さんのお悩みを丁寧に聞き取るため、プライバシーに配慮した環境で進めています。

02.診察(問診・視診・触診)

問診では、症状の細かな状態や生活パターンを伺い、原因を特定するための手がかりを探ります。
泌尿器科の診察は「痛い」「恥ずかしい」というイメージを持たれることがありますが、当院では可能な限り負担のない方法で行いますのでご安心ください。

必要に応じて、以下の診察を行うことがあります。

  • 下腹部や腰の圧痛の確認
  • 前立腺の状態を確認する直腸診(男性)
  • 浮腫や脱水など身体全体の状態の確認

症状によっては、診察だけで原因に概ね見当がつくケースもありますが、多くの場合は検査を組み合わせることでより正確な診断が可能になります。

03.各種検査(症状に応じて組み合わせ)

泌尿器科の検査は、負担が少なく短時間で終わるものが中心です。必要な検査は、症状や年齢、既往歴に合わせたものを提案します。

●尿検査

最も基本となる検査で、膀胱炎・腎炎・結石・腫瘍などの可能性を判断します。
異常がなくても症状が続く場合があるため、必ずしも「正常=問題なし」というわけではありません。

●超音波検査(エコー)

腎臓・膀胱・前立腺などの状態を画像で確認する検査です。放射線を使用しないため安全性の高い検査です。

●残尿測定

排尿後、膀胱にどれくらい尿が残っているかを調べます。前立腺肥大症や過活動膀胱などの診断に欠かせません。

●血液検査

感染症の重症度、腎臓の働き、前立腺の腫瘍マーカー(PSA)などを確認します。

●尿流測定(尿の勢いを調べる検査)

専用のトイレで排尿することで、尿の勢いや量、排尿パターンを計測します。排尿障害の評価にとても有効です。

必要に応じて、CT・MRI、膀胱内視鏡検査などの高度な画像検査を当院で、もしくは近隣医療機関と連携しながら行うこともあります。

04.検査結果の説明

すべての検査が終わったタイミングで、医師が結果を分かりやすく説明します。
医療用語や専門的な言い回しは極力避け、患者さんにとって理解しやすい言葉でお伝えすることを心がけています。

ここでは次のような点を丁寧にお話しします。

  • 症状の原因
  • 現状のリスクや緊急性
  • 改善するための治療方針
  • 日常生活で気をつけること
  • 経過観察でよいのか、治療が必要なのか

検査の結果によっては、その日のうちに治療が始まる場合もあります。

05.治療方針の決定

泌尿器科の治療は、病気の種類や症状の程度により大きく変わります。
当院では、患者さんが納得し安心して治療を受けられるよう、複数の選択肢がある場合は必ずメリットとデメリットを事前にお伝えしています。

代表的な治療は以下の通りです。

●薬物療法

膀胱の働きを整える薬、前立腺をやわらかくして尿の通りを良くする薬、炎症を抑える薬、感染症に対する抗生物質など、症状に応じて使い分けます。

●生活指導

水分摂取のタイミング、排尿習慣、食生活、睡眠などを見直すことで改善する症状も多くあります。

●処置・カテーテル管理

尿が出なくなった場合の緊急対応や、排尿機能の改善に向けた管理も行っています。

●尿路結石の管理

結石の大きさや場所によって、鎮痛・排石促進、生活指導、専門施設での治療への紹介などを行います。

治療が複数の段階に分かれる場合でも、患者さんの理解と納得を重視しながら進めていきます。


前立腺肥大症レーザ装置について

前立腺肥大症は、良性の肥大でありガンではありません。
前立腺は通常10代で胡桃くらいの大きさまで成長し、中年期にさしかかると再び成長(肥大)することがあります。
この理由は明らかになっていませんが男性の約80%が80歳までに前立腺肥大症を発症すると言われています。

当院では最新の前立腺肥大症の治療レーザThuliumレーザ(ツリウムレーザ)を導入いたしました。
このレーザ治療は前立腺に対し従来から行われている一般的な手術療法・経尿道的前立腺切除術(TUR-P)やレーザ治療に比べ、身体への負担が少ないだけでなく治療時間の短縮、出血の少なさなどヨーロッパ泌尿器科ガイドラインにて認められている治療方法です。

ツリウムレーザの特徴

  • 術後の痛みが少ない
  • ハイリスク患者さんも治療可能
  • 抗凝固剤服用患者さんも治療可能
  • 短期間で尿道カテーテルの抜去可能
  • 術後速やかに尿の勢いが回復します
  • 手術後の男性機能への影響が少ない
  • ヨーロッパ泌尿器科ガイドラインで治療効率が高いことが報告されている

骨盤底筋トレーニングチェア ペルーナ

高密度焦点式電磁(ハイフェム)エネルギーで骨盤底筋群を刺激するマシンです。
ペルーナは刺激を与えることで毎日トレーニングするのが難しい骨盤底筋を効果的に鍛えることができます。

【骨盤底筋とは】
骨盤底筋は、子宮・膣・膀胱・直腸などの大切な臓器を、まるで“ハンモック”のように下から支えている筋肉の総称です。
排便や排尿にも関わる、とても重要な役割を持っています。
この骨盤底筋が弱くなると、内臓を支える力が低下し、姿勢が崩れたり、お尻が垂れやすくなったりと、体の見た目や健康にも影響が出てしまいます。
しかし、骨盤底筋はトレーニングでしっかりと鍛えることが可能です。
さらに 内転筋・腹横筋・臀筋 といった周囲の筋肉も一緒に強化することで、姿勢が整い、ヒップアップ効果も期待できます。

期待できる効果

  • 尿漏れ・頻尿の改善サポート
  • 排尿トラブルの軽減
  • 下腹部の安定・腰への負担軽減
  • お腹・腰回りのダイエット
  • 男性機能の向上サポート
  • 産後ケア

ペルーナは比較的簡単・手軽に骨盤底筋群を刺激し、効果的にトレーニングができます。
泌尿器科医も注目する新しいアプローチです。

06.再診と経過観察

治療の効果を確認し、症状が改善しているか、薬の量や種類が適切かどうかを定期的に評価します。
必要に応じて再検査を行い、経過に合わせて治療計画を調整します。
泌尿器の症状は変動しやすいため、再診は非常に重要なステップです。無理なく通院できるよう、患者さんの生活リズムも考慮して次回の予約を提案しています。

初めての方へ

「検査が怖い」「どんなことをするのか不安」という方も多いと思います。
当院では、できる限り負担の少ない方法を選びながら丁寧に進めていきますので、どうぞ安心してご来院ください。

どんな小さな症状でも構いません。早めに相談することで、治療の選択肢が大きく広がります。

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