主な疾患と症状

主な疾患と症状

泌尿器の症状は、年齢や体質、生活習慣によって現れ方が大きく異なります。
「排尿の回数が増えた」「トイレが近い」「痛みがある」といった比較的軽い症状から、血尿や激しい痛みなど緊急性を伴うものまで、その種類はさまざまです。中には自然に改善するものもありますが、放置すると症状が悪化したり、重大な病気が隠れていたりする場合もあります。

このページでは、当院でよくみられる代表的な症状と疾患について、できるだけ分かりやすく紹介します。
症状が該当する方は、軽いものであってもお気軽にご相談ください。

頻尿・尿意切迫(急にトイレへ行きたくなる)

頻尿とは、排尿回数が多くなる症状で、日中の回数が多い、夜間に何度もトイレへ起きるといった訴えが多くみられます。
原因は多岐にわたりますが、代表的なものに次のような疾患があります。

過活動膀胱(OAB)

膀胱が過敏になり、急に強い尿意を感じる病気です。加齢、ストレス、神経のトラブルなどが関係することがあります。

前立腺肥大症(主に男性)

中高年男性に多い疾患で、尿が出にくい、残尿感、トイレが近いなどの症状が現れます。

膀胱炎

女性に多い疾患で、頻尿のほか、排尿時の痛みや不快感を伴います。

頻尿の原因は一つではないため、当院ではまずお話を十分に伺い、必要な検査を行ったうえで治療を検討します。

排尿時の痛み・不快感(排尿痛)

排尿時の痛みやしみるような感覚は、特に女性に多く、代表的な原因として以下が挙げられます。

急性膀胱炎

細菌が膀胱内で増殖することで起こる病気です。排尿痛、頻尿、残尿感が主な症状で、抗生物質治療で改善が期待できます。

尿道炎

尿道に炎症が起こる病気で、男性にも一定数みられます。性行為が関係することもあります。
軽度の炎症でも痛みは強く感じられるため、早めの受診がおすすめです。

尿漏れ(尿失禁)

「咳やくしゃみで漏れてしまう」「急にトイレへ行きたくなって間に合わない」など、尿漏れの症状は日常生活に支障をきたしやすいものです。
代表的な尿漏れのタイプは次の通りです。

腹圧性尿失禁

お腹に力が入ったとき(咳・くしゃみ・運動)に漏れてしまうタイプ。女性に多く、骨盤底筋の緩みが関連しています。

切迫性尿失禁

突然強い尿意を感じ、トイレに間に合わないタイプ。過活動膀胱に伴うことが多いです。

治療は、生活指導や薬物療法、必要に応じて骨盤底筋トレーニングなどを組み合わせて行います。

血尿(目に見える血尿、検査で見つかる血尿)

血尿はその背景にさまざまな病気が隠れている可能性があり、泌尿器科で重要視される症状のひとつです。

  • 膀胱炎
  • 尿路結石
  • 前立腺の炎症
  • 腫瘍(腎臓・尿管・膀胱など)

検査でしか分からない「顕微鏡的血尿」の場合もありますが、いずれにしても放置せず、原因をしっかり調べることが大切です。

側腹部〜背中の激しい痛み(尿路結石)

尿路結石は、突然の激しい痛み(疝痛発作)を起こしやすい疾患です。
脇腹から腰、下腹部にかけて強い痛みが走り、吐き気を伴うこともあります。
原因となる疾患は次の通りです。

  • 腎結石
  • 尿管結石

結石が小さければ自然排石も期待できますが、痛みが強い場合や発熱を伴う場合は早急な処置が必要になることがあります。
当院では、腹部エコーや腹部レントゲン検査、腹部CTなどの画像検査や疼痛管理を行い、適切な治療につなげていきます。

前立腺疾患(男性特有の症状)

中高年男性に多く、排尿症状の原因としてよくみられます。

前立腺肥大症

尿が出にくい、勢いが弱い、残尿感、頻尿など。

前立腺炎

若い男性にもみられ、排尿痛、会陰部(股の間)の違和感、発熱などを伴うことがあります。急性と慢性の前立腺炎があり、慢性前立腺炎の場合にはストレスや血流うっ滞などが関与していると言われ、適切な薬剤選択が必要になります。

早い段階で治療を始めれば、症状改善が期待できる場合が多い分野です。

夜間頻尿(夜中に何度も起きる)

「夜に何度もトイレに起きる」ことは、加齢とともに増える症状であり、生活の質(QOL)に影響しやすいものです。
原因は多岐にわたります。

  • 膀胱機能の低下
  • 前立腺肥大症
  • 生活習慣(夕方以降の水分摂取など)
  • 睡眠障害
  • 心臓や腎臓の病気が影響することも

夜間頻尿は原因を丁寧に探ることが大切で、問診・検査を組み合わせて治療を考えていきます。

その他のよくある症状

泌尿器科では、次のような相談もよく寄せられます。

  • 尿が出にくい、途中で止まる
  • 残尿感がある
  • 下腹部の違和感
  • 排尿後に痛みが続く
  • 尿の色やにおいがいつもと違う

症状だけでは判断が難しい場合も多いため、不安があれば一度受診していただくことをおすすめしています。

症状があるときは早めの受診を

泌尿器の症状は、恥ずかしさや受診へのためらいから放置されやすい傾向があります。しかし、早い段階で治療を始めることで、改善がスムーズになるケースは少なくありません。特に血尿、強い痛み、発熱を伴う場合は、早急な対応が必要です。

当院では、患者さんのプライバシーに配慮し、落ち着いて相談できる環境を整えています。不安な症状がある方は、どうぞ一度ご相談ください。

泌尿器科に関連する記事

検査と治療の流れ|天野医院の泌尿器科診療【焼津市】の画像

検査と治療の流れ

泌尿器科の初診から検査、診断、治療方針の決定までの流れをご紹介します。初めての方でも安心して受診いただけるよう、丁寧な診療を大切にしています。
再診とフォローアップ体制|天野医院の泌尿器科診療【焼津市】の画像

再診とフォロー体制

慢性疾患や継続治療が必要な患者さまのために、天野医院では再診・フォローアップ体制を整えています。長期的に安心して通える診療環境を提供しています。